Monday, January 18, 2010

バーに小さいピストルを持ち込める

去年の夏に,バーに保身用(?)の小さいピストルを持ち込んでもよいということが立法化されました.なぜ? と私はひどく思いました.アルコールが入ったら判断力は鈍りますし,普段はしないこともしてしまう可能性も高くなります.そういう人にピストルを持たせることがなぜ「保身」になるのか...?

もっとも銃を持つことが「権利」な国ですから,バーに持ち込めなくても車の中につねに入れている人もいるでしょう,だからそこまで目くじらを立てることではない,と受け取る人も少なくないようです.でも,となりでお酒を飲んでいる人が酔っぱらってもし別の客と喧嘩になり,発砲,なんてこともあり得るんですから,こわいですよ.

それに「保身」という言葉ですが,自分の身を守るためとは言いながら,ピストルを持つことで人は普段は感じない「力」を感じるようになるでしょう.そしてまるで自分が法を守る立場にあるような勘違いを起こさせます.そっちの方がこわい.本当なら警察,司法に携わる人たちが裁かなくてはならないことが個人の手で裁かれかねない...自分が正しいと思い込んでいる人たち,相手の行動をコントロールできると信じている人たち,そういう人たちの手にピストルがある.そこにアルコール...これは恐ろしい取り合わせです

バーを経営する人たちの中にも,ピストルが自分の店の中に持ち込まれることを好まず,バーの前に個人的に「ピストル持ち込み禁止」の張り紙を出している店も少なくないようです.ただ,法律として通ってしまうとその「権利」を侵害する行動は侵害されたと感じる側から訴訟を起こされることも頻繁に起こります.しかし,どこにでも法の穴をくぐり抜ける方法はあるらしく,細かい法律のことは全然わからない私には理解ができない「論理」まかり通り,「議論」が交わされています.

そうはいっても,バーにピストルを持ち込むことは許されているという事実はかわりません

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