Saturday, December 4, 2010

空港での出会いと別れ

季節がら空港を利用することが多い今日この頃。アメリカに住んでいると飛行機以外ではなかなか遠くに行けないので仕方がないんですけれどね。

空港で待つ人たちは花たばを持ったり,携帯を見たり,落ちつかない様子。そして,出迎えた人の姿が見ると背伸びをして手を振ったり,飛び上がって喜んだり見ている私も幸せな気持ちになります。その中で,迷彩服の,おそらくアフガンかイラクから戻ってきた兵士の方たちを迎える家族の人たちの表情は見ていて何とも言えない気持ちにさせられます。命を落とす可能性がある戦争から無事に戻ってくる家族を迎えられる瞬間ほど嬉しいものはないでしょうから。抱き合って涙している家族を見ているとまた,「どうして出兵することにしたのだろう」「戦争に踏み込んだ人たちはいったい何を考えていたのだろう?」と思わざるを得ません。

我が家の息子たちは,といえば,これといった表情もなく「やぁ」という照れた表情で向かってきます。ド派手なシャツを着た次男は荷物を重そうに肩から下げて帰ってきましたし,サンクスギビング当日の朝戻ってきた長男はやけに身軽に歩いてきました。そして,休みが明けると同時に2人ともまた大学,仕事へと戻っていきました。

子どもたちを迎えるのは楽しいですが見送りにいくのはとてもさびしいですね。「またね、元気でね」という言葉をかわして、彼らはまた,ゲートに向かって歩いていきます。あちらこちらで抱き合って別れを惜しむ家族とは全然違う淡白な別れ方です。でも,これが私たちには自然な振る舞いなので,これを今さら変えることはできないようです。

子どもたちを空港で見送ってから1週間も立たないうちに私たちは,今度は自分たちの旅行でまた空港にやってきました。主人が転勤で前に住んでいた北の方に戻るために,家をさがしにいかなくてはならないからです。その景気付けに,とニューヨークに先に行くことに決めてやってきました。ナッシュビルに住む前には少なくとも2ヶ月に1回は来ていましたが,ナシュビルに転勤してからは全然ご無沙汰のニューヨーク。とても楽しみでした。

ということで次回はニューヨークからの話題です。


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