Monday, August 9, 2010

あなた中国人ですか? 街角での会話

シカゴダウンタウンのスタバでラテを買い、お店の中の冷房があまりにきつくて寒かったので外のベンチで小川洋子さんの「博士の本棚」を読んでいたら、

"Excuse me, ma'm" という声が聞こえましたが、私のことではないだろう、と無視したらもう一度同じ声が.「?」と振り返ると男性が私に話しかけていたのでした.「他の人に話しかけているのか、携帯で話しているんだと思って返事しなかったの.ごめんなさい」と誤ると、

「あなたは中国人ですか?」という質問が来ました.
「いいえ、私は日本人ですよ」と言うと

かれは「ごめんなさい」と日本語で返してくるではないですか.よくよく話してみると、中国語を2年前から勉強しているので中国人らしき人がいたらつかまえて会話の練習をしているそうです.そして日本語はたまたま前に知っている人がいて2、3のあいさつを覚えている、ということでした.

「間違えても全然平気.それより勉強したことを使ってみたい」と何とも見上げたことをおっしゃる男性でした.何だかひとしきりナッシュビルのことやらシカゴの話をしていたのですが、彼が言うに、

「僕はシカゴが嫌いだ.シカゴの人は親切じゃないし、声もかけようとしない.それに比べるとナッシュビルの人たちは気軽に声をかけてくるし、ずっとフレンドリーだ」

でも、今のところシカゴの人がそれほど無愛想だという印象はありません.というよりそういう人はどこにでもいる、と開き直っている部分があるからかもしれない.ナッシュビルだってそういう人たち、必ずいますもの.

ここからは彼の話ですから真実かどうかわかりませんので...

2年前に彼がナッシュビルに親戚を遊びにたずねた時、たまたまカントリーミュージックアワードをやっていた時だったそうです.にぎわうダウンタウンを散歩していたらある女性が

「そのコンバースの靴ステキね.あなた、ナッシュビルの人じゃないわね.どこから?」
「シカゴ」
「せっかく来ているのだからカントリーミュージックアワードをみていくといいわ」と2日間のパスをポンとくれたそうです.それにはアワードのディナー券もついていた...

それなら、とでかけた彼、アワードセレモニーのディナーの席につきました.しかし見まわすとまわりはすべて白人.そうではないのは彼一人だけ.ひどく居心地悪い想いをしているうちにまわりの人が何となく自分の方をみて何か言っているのに気がつきました.すると、ある男性が近づいて来て...

「こんにちは.ディナーはどうですか? (中略) いや、どこかのレコード会社のレーベルを扱う重役の方かと思って...ぜひ、こっちに来て一緒に食べようと皆が言っていますから」といって誘ってくれたんですって.最初、彼は違うことを言われると思い身構えたそうです.でも、それとは全然違うのでホッとするとともに皆の中に溶け込みとても楽しい時間を過ごしたそうです...楽しい思い出を過ごせた場所は好意的に見れますし、その逆もあります.でも、ナッシュビルでのできごとが良い思い出となったのは嬉しいな.

何だか、「あなたは中国人ですか?」という質問から話題が飛びましたが、ちょっと楽しい街角での会話でした.

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