Monday, August 2, 2010

Governor の選挙と移民問題

テネシー州のGovernor, Senate の選挙が数日後にせまっています.テレビはあいもかわらず対立候補者の悪口をいうnegative campaign が次から次へと放送され見ている私たちはうんざりです.negative campaign に対してはアメリカ人ですらよい気持ちを持っていない人が多いようですから,それでもなぜnegative campaignを続けるのかよくわかりません.

さらに,おもしろいことに女性の立候補者は女性の対立候補者を,男性の立候補者は男性の対立候補者をターゲットにして批判します.まるで,定数が女性と男性に別れているようなんです.これだけ男女平等についてうるさい国なのにこういう部分だけを見ていると結局男女を分けているんじゃない,と笑いたくなります.もしかしたらこれも南部だからかもしれませんね.

先日の記事でとりあげたPuffy Muffin で食事をしている時に,赤いポロシャツを着た団体が入ってきました.何だろう?と思って見ていると,立候補者の一人が奥さんを連れて陣営とともにあいさつに入ってきたのです.彼は食事をしている人たちにじゃまをすることを詫びながら名乗りながら握手をして歩きました.そして私たちのテーブルに近づこうとしてちょっとためらったようです.

なぜか? そうです.立候補者がかかげているのは不法移民問題.「テネシー州の非雇用者数が多いのは不法移民が原因だ」という論点を強く打ち出しているからだと思いましたね.レストランの中は,私たちをのぞいて全員白人.私たちのテーブルだけちょっと浮き上がって...最もこういうことは慣れましたから.こんなことでおどおどしていたらここでは生活していくのはなかなか大変です.

でも,さすがに立候補者です.手を差し出して,名前を名乗り,選挙の時には自分に投票してくれるとうれしい,なんてことを言いながら去っていきました.よっぽど

「私たちは合法的な移民だから心配しないで」と言いたかったけれど,グリーンカード保持者の私たちには選挙権がありませんからね.やめておきました.

南部はまだまだ保守的なカラーが強いです.古きアメリカを保っています.これはこれで良いと思うんですよ.自分の国の伝統,習慣を大切にしようとする気持ちは大切ですから.


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2 comments:

  1. こんばんは。
    アメリカの政治の傾向にはとってもナーバスになります。
    特にここマサチューセッツ州はリベラル派が圧倒的に多くて時として、ここはアメリカ人の住むアメリカじゃなかった?と思うほど。 ATM使用の時最初の質問は英語でのインプットを希望しますか?です。
    こちらでは宗教と政治、そしてアボーションについて話す事はタブーといいますが、Erikaさんの住むナッシュビルもそうなのでしょうか?
    私はCNNもFox News も両方見るようにしています。

    コットンのワッシュクロスはいいですよね!
    子供たちがみんな大きくなったので今では自分の身につけるもの、ソックス、セーターなどしか編みません。

    それではまた。

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  2. コメント,ありがとうございます.
    そうですね...宗教,政治の話題は避けるようにしています.しかしナッシュビルはdeep south ですから宗教を避けては通れない場所なんです.政教分離のはずなのに、これで良いの? という疑問を持つこと,多いですよ.
    アボーションもそうですが,ゲイ問題も禁句といった傾向がないわけではありません.話をすると相手にとても居心地の悪い想いをさせることがあるようです.

    私はソックス,スカーフを編むのが大好きです

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