Wednesday, August 18, 2010

夏休みの宿題がない? うそでしょ?

アメリカの学校の新学期は皆様,ご存知のように9月です.と書いて,いや,訂正しなくては,と思いました.ナッシュビルの公立は8月の2週めからもう始まっているんです.ただ,今年は異常の暑さのためにスポーツの練習が取りやめになったり,クーラーがない学校はまた、少しお休み,という措置もとられました.連日35度を超える暑さですからね.仕方がありません.

「夏休みが長過ぎるために前年に勉強したことを生徒たちが忘れてしまう」
「忘れてしまったことを取り戻さなくてはならず,復習にまず1ヶ月は必要だから新しいことを導入できない」

といった不安,不満が教師の中から出ています.

確かに3ヶ月の夏休みは長いですね..しかも学年と学年の間だからこれといって宿題も出ませんし.でも,復習のドリルくらいあったってよいのにね.私の子供たちが通った中学,高校では夏休みの間に4,5冊の本をよむことが必ず宿題になっていました.そして低学年のうちはそれに関する工作とかの宿題,そして学年が上がるにつれて,レポート,テスト,とかなり厳しい挑戦が新学期にありましたからまじめに読まざるおえませんでした.読まなくてはならない本も,日本でいう「夏休み推薦図書」のようなものから選ぶこともできました.本をよむことはとても大切なことですから,たとえ他の宿題がなくても,これで結構,勉強の勘をなくさずにいられたと思います.

しかし,この辺りの公立ではそれもないと言います.オーストラリアから引っ越して来て今度11年生になる女子高生に

「サマーリーディング,終った? 何かおもしろい本読んだ?」と聞いたら,
「サマーリーディングなんてないわよ.私も驚いたの.」ですって.

これでいて,テネシー州の教育レベルが低下しているとか,皆で協力してレベルをあげなくてはならないと言っているのですから...他にもいろいろ問題があるのはわかるんですよ.貧困とか,家庭の問題とか.でもね,小さいときに勉強する癖,というのかな,習慣をつけておかないと将来,もっと大変な想いをするのは子供たちなのに,といつも思います.そして,それを見守ってあげるのも大人の役目.

問題だ,問題だ,と騒ぐだけであまり根本の原因について話し合われていないのですよ.これじゃ教育レベルをあげることは難しい...

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